6月21日、大和山本部神集閣大ホールにおいて、ウガンダ「スマイルハウス」報告会が開催された。
 この報告会は、平成18年から大和山連合婦人会が中心となって実施してきた「ウガンダ元子ども兵士社会復帰支援活動」が、予定の3年を終えたことから、これまでの支援を総括し、今年度から再び始まる2年間の支援について、決意を新たにする目的で開催されたものである。
 午前10時30分、開会が告げられ、早速、特定非営利活動法人 「テラ・ルネッサンス」のウガンダ現地スタッフ3名よりそれぞれ報告がなされた。

1.小川真吾(ウガンダ駐在代表)
 小川氏は、平成17年(2005年)にウガンダで元子ども兵士の問題に直面した。当初活動拠点もない中で、支援が必要と思われる家庭を鬼丸昌也氏(テラ・ルネッサンス理事長)と共に一軒一軒訪ねて回ったこと、大和山の平和一食運動の浄財で社会復帰支援センター「スマイルハウス」が建設された喜び、そして、大和山で支援した第2期生が、この3年間の支援で成長変化した内容として、以下のこと等を報告した。

@心の傷が癒されて笑顔が見られ、希望を語るようになった。
A近隣住民からの非難がなくなり、関係を改善できた。
B収入ゼロまたは月収1,000円未満だったのが、それぞれ自立し、公務員の平均月収が8,000円のところ、平均月収7,500円の生活を送れるまでになった。


2.ジミー・フレッド(ウガンダ事務職員)
 ジミー氏は、内戦によって多くの命と財産が奪われ、そして破壊されたウガンダの状況と、受益者 (元子ども兵士) が、大和山から届けられた力と勇気で逞しく成長していることを報告した。
 遠く離れたウガンダと日本の青森で思いを共有することの素晴らしさと、これまでの大和山の支援に対して感謝の言葉を述べると共に、大和山の信徒がその信仰によって素晴らしい人生を送られることを祈っていると述べた。

3.トシャ・マギー(ウガンダ事務職員)
 トシャ氏は、7歳の小学校入学の日、自分の家族が虐殺されてから苦難の人生が始まったこと。ウガンダの首都カンパラで、4人のストリートチルドレンを引き取って自分の子どもとして育てるうちに、もっと多くの子ども達を助けたいという夢を持つようになったこと。そして、小川氏と出会い、テラ・ルネッサンスの「全ての人々に、未来を作る力があり、役割がある」という理念に共感したこと。
 その後、テラ・ルネッサンスのスタッフとなって元子ども兵士と会った時、それまで自分の人生ほど悲惨なものはないと思っていたのが、それ以上に悲惨な人生があることを知ったこと。そして、「テラ・ルネッサンスは、自分よりももっと悲惨な境遇にある、より多くの子ども達のために何かしたいという私の気持ちをサポートしてくれた。私自身がテラ・ルネッサンスの支援を受けた第1号である」と述べた。
 そして、大切なことは、他を思い遣る心であり、この心をいつまでも持ち続けてほしいと訴えた。

続いて、鬼丸理事長と報告者3名に花束が贈呈され、鬼丸理事長が謝辞を述べた。

参加者全員に記念品
 この日、スマイルハウスの受益者による手作りの木製ストラップが記念品として贈られ、鬼丸理事長と3人のスタッフから参加者一人一人に直接手渡された。

昼食にウガンダ料理
 昼食では、参加者全員にお弁当と一緒にウガンダの定番料理である「ポショ」と「ビーンズスープ」が提供された。
 これは、前日からトシャ・マギー氏とジミー・フレッド氏の指導で、本部の職員と松風塾高校生が悪戦苦闘しながら準備したものである。「ポショ」はトウモロコシの粉を練ったパンケーキ、「ビーンズスープ」はトマトとタマネギをベースにした小豆のスープである。

スマイルバザー開催
 この報告会をはさんで、午前9時からと午後0時30分から、神集閣1階において「スマイルバザー」と称したミニチャリティーバザーが開催された。全国23教区から出店があり、多くの婦人会員が奉仕した。この日の収益は全額ウガンダ支援事業に提供される。さらに、事前にお願いしていた「書き損じはがき」の収集では、6,000枚以上の協力があった。
 

受益者たちの作品
 バザー会場の壁には、スマイルハウスの受益者が描いた絵が展示されており、日本の子ども達が描く絵とのあまりの違いに、多くの参加者が足を止めて見入っていた。