今日の神言

 れと我が心磨かば世の中の やがて清めの一つとやなる

お知らせ

東日本大震災犠牲者慰霊式典

 2023年5月26日、岩手県釜石市片岸町にて「東日本大震災犠牲者慰霊式典」が新日本宗教団体連合会(新宗連)の主催で開催されました。この式典は、東日本大震災で亡くなった方々の霊を慰めるためのもので、新宗連奥羽総支部会長である教主さまをはじめ、32名が参加しました。式典は、震災で大きな被害を受けた片岸町にある震災大津波記念碑の前で行われました。地域住民の深い思いが込められたこの記念碑は、津波で破壊された神社の鳥居と石橋を再利用して建立されたものです。

 式典は、新宗連奥羽総支部事務局長である林成佳氏の司会で開式され、教主さまがご挨拶を述べられました。続いて、新宗連理事長の石倉寿一氏(大慧會教団会長)よりご挨拶を賜り、片岸町内会を代表して平修久氏が、慰霊碑建立までの経緯について説明しました。続いて、各教団別の礼拝が行われ、大慧會教団、松緑神道大和山、妙智會教団、立正佼成会の順に、それぞれの宗派に則った形式で犠牲者への祈りが捧げられました。松緑神道大和山の礼拝では、溝部道子氏『新日本宗教団体連合会奥羽総支部 東日本大震災犠牲者慰霊 御霊鎮祭祈願の祝詞』を奏上し、神文「惟神霊幸倍坐世」を唱えて、亡き御霊の平安を祈願しました。

 式典の最後には、石倉理事長と教主さまによる献花が行われた後、参列者も一人一人順に献花して祈りを捧げました。終了後、参加者たちは記念撮影を行い、式典は午後0時10分に散会しました。

 この慰霊式典を通じて、参加者たちは震災で亡くなった方々への哀悼の意を新たにするとともに、未来に向けた希望と誓いを胸に刻みました。片岸町の記念碑が象徴するように、地域の人々が寄り添い支え合う姿勢を忘れずに、震災の教訓を後世に伝えていくことが重要です。教主さまはご挨拶の中で、亡くなった御霊の願いを胸に、共に生きることの大切さを強調し、祈りを通じて未来を切り開いていくことを呼びかけました。震災の記憶を風化させず、亡き御霊への敬意を持ち続けることが、今を生きる私たちの責任であると再認識させられる式典となりました。

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