今日の神言

 青空の広ひろきを己おのが心とせ おりおりかかる雲をはらいよ

お知らせ

第38回 大和山献油式

 令和4年10月30日、天台宗総本山比叡山延暦寺・根本中堂(国宝)において、第38回大和山献油式が執り行われました。今年もコロナ禍のため、教信徒の参列を募らずに行われました。紅葉が始まったさわやかな秋晴れの中、午前10時より一隅を照らす会館前には、大和松園教主と大和山関係者が整列し、相対して第258世天台座主大樹孝啓猊下と延暦寺式衆が整列後、参進して根本中堂へ入堂し、中陣の式場にて開式となりました。初めに天台宗歌を奉唱し、中山玄童副執行の開会の辞の後、教主より座主猊下に、自家精製菜種油「千年油」540ℓ、「蓮華わらじ」1200足、「蓮華笠」1領の奉納目録が贈呈され、座主猊下より請書の目録が教主へ手渡されました。続いて法要となり、「精油加持」「『不滅の法灯』灌油の儀」で教主が内陣に入り、1200年以上灯り続けている不滅の法灯へ「千年油」を注ぎました。その後、焼香が行われ、座主猊下より「ご寄進賜った品々には、多くの教信徒の方の真心と努力が込められています。その根底は心のご修行と信仰の賜物であり、使わせていただくとその違いが現れてくることを確信しています」とお言葉を賜りました。その後、教主の挨拶では、毎年奉納品をお受けいただけることへの感謝と、これからも「献油の行」として続けさせていただく誓いの言葉が述べられました。その後、水尾寂芳延暦寺執行の謝辞があり、最後に、大和山聖歌「ともしびの歌」を奉唱して、第38回大和山献油式を終了しました。

根本中堂へ参進する一行

奉納目録

請書授受

不滅の法灯「灌油の儀」(内陣)